ワキの人たち・4
ワキの人たち・4 本文
人畜無害の人たちも、もちろんいる。それは得てして普通の小市民だったりするのも世の常。
中期以降に登場する、気の毒な人たち(w。
中期以降に登場する、気の毒な人たち(w。
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○どこかの会議室。 集う男たち。
A
……じゃ、それでいきますか?
B
それがいいと思う。
C
……では、修正案Bで。皆さん、良いでしょうか?
B
異議なし。
A
異議なし(挙手)
D
異議、ありません。
E
異議なし。……というか、賛成。
F
右に同じく(挙手)
G
以下同文(挙手)
H
それで良いと思うよ。
I
その方向で。
J
……では、私とK君でハコを用意するということで。
K
(頷いて同意を示す)
L
あー……基本的には異議はないんだが、修正C案の項目“ろ”の検討をして欲しいかな。
M
“ろ”は悪くないと思う。不測の事態にすぐに対応できる。
B
……ふむ。
E
ああ、なるほど。その部分の差し替えを条件に賛成……に切り替えていいですかね?(挙手)
C
んー……そういうのはもう少し早めに発言して欲しかったですね。
N
そのとおり。しかしこれは悪くないともう。
O
そうですね。B+ろ案に一票。
P
私も。
R
僕もです。
C
Bさん、いかがです?
B
……なるほど。悪くないな。
S
スタート時点で転んだら身も蓋もないから、コレはアリだと思いますよ?
T
……僕もそう思います。
B
じゃ、B+ろ案に換えるか。
C
了解しました。他にご意見のある方はいらっしゃいませんね?
U
異議なし。
V
賛成。
W
資材担当を早く決めないといけませんね。(挙手して賛成の意は表している)
X
なかなか面白くなってきましたな。
Y
さて、どう反応しますかねー。
Z
……それよりも、ヤツがどう反応するか、そっちの方が恐くないか?
(一同、静まりかえる)
A
とにかく。事は秘密裏に行わなければならない。
これだけは必須です。
これだけは必須です。
(全員、その通り…と頷く)
C
特に“ヤツ”に事前に気取られるようなことがあると、この計画は足もとから掬われ、失敗すること必至である。
A
(大きく肯いて)うむ……と、言うわけで“タカハシ3号”
T
……はい?
A
すべてはお前にかかっている。失敗するなよ?
T
ええー!! 僕ですか??
A
もちろん。こういう役目はいちばん新参がやると相場が決まってる。
T
し……しかしっっ……
A
それに今、あちらに出向しているのは、お前だけだからな。
T
ひ……えええええ……
C
大丈夫だ。我々は会長と人事が選んだ精鋭揃い。まがりなりにもお前もその一員なんだからな!
T
いや……その……
C
とにかく。この文書を“先方に”こっそり隠して秘密裏に渡して来れば良いんだ。
当たって砕けろ。骨は拾ってやる。
当たって砕けろ。骨は拾ってやる。
D
……いいか。絶対に、貴子さんには気取られるなよ?
うっかりバレたら、なにが起こるか想像ができんからな。
うっかりバレたら、なにが起こるか想像ができんからな。
T
………(青ざめて、口をパクパクさせるばかり)
A~G
返事は? タカハシ3号。
T
……は、はいぃぃぃ……。
B
(興味なさそうにTを見ながら)……こういうのが一つ転ぶと大化けするんだが、もう少し先のことかねえ?
T
あわ……あわわわわ……