へっぽこ・ぽこぽこ書架

二次創作・駄っ作置き場。 ―妄想と暴走のおもむくままに―

『マリみて』二次創作 駄文。

告白。

告白。 本文

聖、早く早く。
はいはい……お、お邪魔しますっっ!!
ドア締めて、ドア。降り込んでる!!
あーはいはいはいっっ!!
……はー………。
そこで待ってて。タオル取ってくる。
うん……うへぇ、ぐっしょり……まっさかいきなり来るとは……。
お待たせ、はい。とにかく拭いて。
あー……ありがと。参ったねぇ……。
ざっと拭いて、上がって。今、お風呂沸かしているから。
うん。お構いなくー。
そのままじゃ風邪引くわ。ほら、遠慮しない。
……えー……あー……はい。
今誰もいないから。
あー……はいはいー。……お邪魔します。
(~~♪ ~~♪)
あ。お風呂いいみたい。入ってらっしゃい。
着替え、用意しとく。
いや、蓉子から――
ゲストが先よ。私は、あなたのおかげであまり濡れなかったから。
……はーい。
じゃ、お先に……。
(見送って)……なぁに? もう、歯切れの悪い。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
……聖?
んー?
着替え、ここに置いておくわね。
んー……。
私のだから、ちょっと小さいかもしれないけど。
……あ……。
母は私よりも背が低いし。だからといって、父のというわけにもいかないでしょ?
あー……ありがと……。
それとね、母が戻ってきてて……。
うん……聞こえてたー……
晩ご飯、ご一緒にどうかしら? ……て。
服、乾くの、もう少しかかりそうだし、聖がよかったら……て。
……そ、だね。
いい?
うん……。
父もそろそろ戻って来るみたい。
日曜だもんねぇ……てか、蓉子。
はい?
……上がりたいんだけど、いいかな?
あ……ごめんなさい。
うん……。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
何度も言うけど、美味しかった。小母さまは料理が上手ね。
煮物とか……和食にかたよっているのだけどね。
なるほど……。
もうっ
はは……斬新なカレーだったなと。
我が家ではスタンダードメニューなのよ。父が好きなの。
レンコンと里芋とこんにゃくが出てきた時にはびっくりした。
肉は、鶏肉よね?
ええ。筑前煮の具材をそのまま使うの。
里芋、蓮根、蒟蒻、人参、筍、絹莢(きぬさや)、そして鶏肉。
結び昆布が入っているときもあるわね。
よく思いつくわよね。
我が家では、そういう発想ないなぁ。
ハンバーグの中にチーズが入ってたりはするけど、
どこかで食べたから作ったらしいし。
両親が新婚の時に、父がカレーが食べたいって日に、筑前煮の材料しか
なかったから、それを入れたらしいのよ。それが父にウケたって話なの。
以来、母のカレーレシピの中に入ったらしいわ。
へぇ。
ところで、今日はありがとう。
へ? なにー?
学祭、来てくれて。
お誘いを受けましたからねぇ。
……ま、蓉子がどんな大学(ガッコ)に行ってるのかって、興味もあったしね。
彼女たち、お友達?
ええそう。
面白い人たちよ。
うん。そんな感じ。
リリアンの頃と違う雰囲気で、蓉子自身楽しんでるなって思った。
講義について行くだけで、まだ精一杯って感じよ。
……だーいじょうぶ、蓉子なら。
あなたのその自信を分けて欲しいわね。
おや。高校時代(リリアン)ではミス・パーフェクトと、誉れも高かった蓉子さんが
弱音ですか?
……もうっ
安らかなる箱庭(マリアさまのお庭)を出て、荒波高い世間に自ら行った人だもの。
えっと…………。
……?
……あー……
……??
はは……何言おうとしたか、忘れちゃった。
……なによそれ? ふふ……。
……雨……
え?
……止まない……ねぇ……。
……そうね。
……。
……。
……。
……。
……あ
『あの……』
……っと……。
……っ……。
えーと……なんでしょう?
いえ……お先にどうぞ?
いや……いやいや。蓉子の方から……。
(首を振る)
……。
……。
その……今日は、ホントに楽しかった。
ええ……私もよ。
その……
うん……。
えーと……
……。
「つ……月が綺麗ですね」
「I sincerely love you...」
『え!?』
……。
……。
……。
……。
せ……
……はい。
……。
……ホント……ですか?
……ばか……。
……はい。
……。
……。
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