へっぽこ・ぽこぽこ書架

二次創作・駄っ作置き場。 ―妄想と暴走のおもむくままに―

『マリみて』二次創作 駄文。

そういえば…

そういえば… 本文

 君は何をやっているのかと、小一時間…(略。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ただーいまー。
おかえり、聖。どこに行ってたの?
ん? ちょっとねー。
それよかさ、これー。見て見て。
……。
へへへ、すごいでしょー。
……どうしたの? こんなにたくさん。
もちろん、聖さんが買いました。
あ、でもでも安心して? こんだけ買ってもそんなに高くなかったんだー。
――聖。
あのねー――
聖!
……はい。
高いとか高くなかったとか、そういうことはどうでもいいの。
いやー。どうでも良くないと思――
あなたはそうでも、私はどうでもいいのよ。
それよりね、あなたのその無駄遣い癖、どうにかならないの?
私にとっては無駄遣いじゃないんだもん。
よ……
私のために買ってきてくれてるのは分かっているの。
私はそれが嫌なの。
私にとっては、それが無駄遣いなの。
……。
まったく買うなと言うのではないの。
ものには限度というものがあるの。
……。
そうやって、お給料が出るたびに私に何か買って来るだなんて。
……自分の稼いだ金なんだから……
……。
蓉子に文句言われる筋合い、ないよ。
その通りよ。でもね。
蓉子……蓉子の喜ぶ顔が見たいだけなのに……。
あなたの気持ちは分かっているの。
でもね。
……あなたの行為が、私にとって負担になっていることも、気がついて。
迷惑、なの?
いいえ。とても嬉しいわ。
だったら……
(右手を上げて、ストップ、と制して)物ばかり与えられていると、……だんだんとあなたが見えなくなる。
そんな気がして恐いの。
そんなこと、ないのに。
それにね。
……。
もっとお金を大事にして。
自分自身のために使ってちょうだい。
これも自分のためなんだけど。
そういう気になっているだけよ。
もっと有意義な使い方があるでしょう。
……うーん……。
……じゃ、新居資金を貯めるというのはどう?
お。
もちろん私も貯め(て)るから、半分持ってくれると助かるんだけど?
いや、私が 2/3貯める!
やめて。お互い対等でいましょうって、同居するときに約束したでしょう?
う……んー……。
今だって生活費折半でやってるんだし。
新居もそうであるべきじゃない?
……。
どうかしら?
じゃさ、生活費折半をやめよう!
は?
私が新居費用を貯める。給料全部貯金に回す。
その代わり、蓉子が生活費を出す。
それでどう?
……なんだかいろいろ不公平感が漂っている気がするんだけど?
そんなことないよ?
じゃ、その場合。あなた自分の身の回りのものとか、それよりも交際費とかどうするつもり?
そのくらいはなんとかなるっしょ?
毎月交際費がいるわけじゃないし。
もー、酒の付き合いとか面倒だから、断るいい口実に…
却下。
えー。
ダメです。
今までどおり、生活費折半。
そして新居費用の貯蓄も折半。
悪しき平等主義、反対。
そもそも、お互いの手取りに差がありすぎで、その時点で平等主義は形骸化していると思うんですけど?
本当の平等主義なら、なにもかも折半じゃなくて、収入の割合で出す金額を決めることになるのだと私は思うけれど、その点はいかがかしら?
うー……。
とにかく、今までの無駄遣い分が、貯蓄の最低ラインね。
それ、安すぎない?
あら。この1年間の平均を取ったら、決して低い金額じゃなくてよ?
げ。
……(ため息)
今日買ってきたものを返して来いとは言わないし。
それに。貯蓄開始は来月からにしようと思うのだけど?
……。
聖。今から節約しておかないと、大変な目に遭うわよ?
……はーい。
じゃ、とりあえず、このテーブルの上のもの、片付けましょうか?
どれかひとつ淹れてくれる?
あ……うん。わかった。
んーと……コレ。
あの店のオリジナルで、オープンセールだったらすごく安くなってたんだ。
じゃ、淹れてくるから待ってて。
あ……。
……もう。
……しかしまぁ、これだけのお茶っぱ、どこに収納する気なのかしら?
場所。もうどこにもないわよ。
拍手送信フォーム
Content design of reference source : PHP Labo