武蔵と隼鷹・第二種夏服
武蔵と隼鷹・第二種夏服 本文
おおーい、ちびすけ。準備はできたかい?
……いや……まだちょっと……。
あん? なに悩んでんのさ?
隼鷹、どうしても、これじゃないと、ダメか?
さーねぇ。
でも提督が「これ」って指定してきたんだろ?
だったらそれしかないんじゃない(にしし、と笑う)
でも提督が「これ」って指定してきたんだろ?
だったらそれしかないんじゃない(にしし、と笑う)
………。
どしたいどしたい。そんなに渋い顔で。
第二種夏服《それ》着るの、嫌なん?
第二種夏服《それ》着るの、嫌なん?
……嫌……というわけじゃないが……。
んー……何が引っかかってんのさ?
……暑い。
は?(片眉だけが上がって、苦笑したような顔になる)
暑い。
窮屈……ではないのかー。
……窮屈……胸が……
あー。
しゃーないねぇ、オマエさんもチチでかいもんね。
……人のことは言えまい。
だねぇ……ひひ。
チチの種類が違うけどねぇ。
オマエさんのは、まんま筋肉ーってかんじだもんね。
アタシのは脂肪が主だけどねー。
チチの種類が違うけどねぇ。
オマエさんのは、まんま筋肉ーってかんじだもんね。
アタシのは脂肪が主だけどねー。
ふかふかしてるな。
へへへ、いーだろー。
ふわふわだよーん。
……それはともかくとしてさぁ、暑いのはしゃーないねぇ。
ナーファだろ、行き先は。
ふわふわだよーん。
……それはともかくとしてさぁ、暑いのはしゃーないねぇ。
ナーファだろ、行き先は。
らしい。
じゃぁ、しゃーないかなー。ナーファは人が多すぎる。
鹿屋《本部》よりも多いぞー。そして艦娘はたぶんほぼいない。
ま、あっちの基地内にはいるんだろうけどさ。
鹿屋《本部》よりも多いぞー。そして艦娘はたぶんほぼいない。
ま、あっちの基地内にはいるんだろうけどさ。
ふぅん。
オマエさんの悪いところは、この狭い世界だけで満足してるってところだねぇ。
もっといろんなモノを見て体験した方が良いって提督も思ってっから、
規則違反って分かってても、ナーファに連れてくんだろうねぇ。
もっといろんなモノを見て体験した方が良いって提督も思ってっから、
規則違反って分かってても、ナーファに連れてくんだろうねぇ。
違反なのか。
まぁね。
ただまぁ、場所によってはゆるいところもあるかな。
長崎……佐世保とかゆるめだし。本島なんかもゆるいねぇ。特にナーファは緩い。
軍関係が多いからだろがね。だから連れてってるんだと思うよ、オマエさんを。
じゃなければ、艦娘ってすぐバレちゃうようなのを、わざわざ一般人の多いところに出さないでしょ、あの提督だったら。
ただまぁ、場所によってはゆるいところもあるかな。
長崎……佐世保とかゆるめだし。本島なんかもゆるいねぇ。特にナーファは緩い。
軍関係が多いからだろがね。だから連れてってるんだと思うよ、オマエさんを。
じゃなければ、艦娘ってすぐバレちゃうようなのを、わざわざ一般人の多いところに出さないでしょ、あの提督だったら。
そう……かもしれんな。
というワケなので、窮屈で暑いだろうが、我慢して着ていきなー。
……で、可能なら土産たのまぁ。
……で、可能なら土産たのまぁ。
土産。
そそ。この時期ならやっぱ桶柑《タンカン》かねぇ。あと、古酒《クースー》かなぁ。
か号券預けっからさ、提督に渡して換金してもらっておくれ。そしたら買えるから。
……ま、10枚もありゃいいかねぇ、うひひ…。
か号券預けっからさ、提督に渡して換金してもらっておくれ。そしたら買えるから。
……ま、10枚もありゃいいかねぇ、うひひ…。
最近間宮が来ても使わないと思ったら、そういうことか。
ふふふーん。
狡賢いヤツだな。
伊達に長く生きてやしないんだよ。
ついでに、オマエさんの好きなモノも買ってくりゃいい。小遣いやるよ。二枚分なー。
ついでに、オマエさんの好きなモノも買ってくりゃいい。小遣いやるよ。二枚分なー。
いいのか?
たまには姐さんにいい顔させな。
窮屈で暑い思いさせるご褒美だ。
窮屈で暑い思いさせるご褒美だ。
お前がさせてるわけじゃないが。
そーだけんどねー。アタシの気持ちなんだよ。お遣い賃だ。いいから取っときな。
……わかった。
よし、良い子だねぇ。
ありがとう、隼鷹。
(照れくさそうに肩をすくめる)いいってことよ……ひひ。